パナソニック空調事業、ダイキンと提携解消へ
パナソニックとダイキン工業は1999年に結んだ空調事業での包括提携を来春をめどに解消する方針だ。当初はパナソニックが家庭用、ダイキンが業務用とすみ分けることを前提に、部材の共同調達など効率化や共同開発に取り組んでいたが、近年は両社とも空調事業を独自に拡大し、家庭用、業務用市場とも競合状況となったため、提携が形骸化していた。
99年当時、家庭用エアコン国内シェア2位のパナソニックと、業務用国内シェア首位のダイキン工業の提携は「世界で勝負できる日の丸空調連合」ともてはやされた。しかし、提携効果は期待ほどには上がらず、ダイキンは海外での大型買収を重ねて主力の業務用を伸ばす一方、家庭用でも高機能エアコンでシェアを拡大し、自力で空調世界トップに成長した。一方、パナソニックも2009年の三洋電機買収をテコに業務用を強化。提携の前提だった両社のすみ分けが崩れた。
99年当時、家庭用エアコン国内シェア2位のパナソニックと、業務用国内シェア首位のダイキン工業の提携は「世界で勝負できる日の丸空調連合」ともてはやされた。しかし、提携効果は期待ほどには上がらず、ダイキンは海外での大型買収を重ねて主力の業務用を伸ばす一方、家庭用でも高機能エアコンでシェアを拡大し、自力で空調世界トップに成長した。一方、パナソニックも2009年の三洋電機買収をテコに業務用を強化。提携の前提だった両社のすみ分けが崩れた。
更新日:2015年10月14日