ダイキン工業、3年3月期の業績予想を上方修正 住宅用エアコンの需要拡大
ダイキン工業は5日、令和3年3月期の連結業績予想を上方修正し、売上高を従来予想比2・1%増の2兆4千億円(前期比5・9%減)、最終利益を従来予想比14・0%増の1300億円(前期比23・8%減)に引き上げると発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う住宅用エアコンの需要増などを反映させた。
業績予想の上方修正は8月以来、2回目。同社の十河政則社長は同日、大阪市内で開催した発表会見で「令和4年までには業績をコロナ前の水準に回復させたい」と述べた。
同社によると、今年度上期は主力の空調事業で、業務用を中心に新型コロナのマイナス影響を大きく受けたものの、下期は中国や欧州、日本を中心に需要の回復を想定。換気への関心の高まりや巣ごもり需要を受けて、業務用換気装置や空気清浄機などの年間売上高は、昨年度比で1・6倍を見込む。
今後は住宅用エアコンの高価格帯で発売していた換気機能付き製品を中~低価格帯まで拡充。空気清浄機の生産体制を強化するため、年内にはマレーシア工場で住宅用空気清浄機の生産を開始するほか、国内工場でも新たな生産ラインの増設を検討している。
更新日:2020年10月06日