三菱電機 オフィスの空調・換気を連携制御
三菱電機はオフィスのエアコンや換気機器を連携して制御できる専用装置「別置ムーブアイコントロールユニット」を5月に発売する。赤外線センサーで室内の人数や床の温度を感知し、快適な環境になるように複数の機器の風量や設定温度を調節する。新型コロナウイルスの影響が長引くなか、オフィスの空気環境を快適に保ちたいというニーズに応えた。
同社の既設の業務用エアコンや換気機器に対応する。高感度の赤外線センサーを搭載しており約14平方メートルの範囲の人数を把握できる。人数が増えると自動で換気の風量を強くしたり、複数のエアコンの強弱を調節して温度のムラを無くしたりすることができる。
スマートフォンをリモコンの代わりに使える専用のアプリケーションも用意した。サーモグラフィーのように室内の温度を可視化した画像を表示する。暑すぎたり寒すぎたりするエリアをタップして温度を設定すると、空調機器が連動して温度を調節する。操作履歴から好みの環境を推測し、自動で温度を設定する機能も用意した。
既存の設備を交換せず、赤外線センサー技術を活用することで効率的な運転ができるようにしたのが特徴。2001年以降に発売した換気機器「ロスナイ」や04年以降の業務用エアコンに対応する。ロスナイは2台まで、エアコンは4台まで接続して連動できる。
新型コロナの影響でオフィスで頻繁に換気をするようになり、効率的に室内の温度調節ができる技術へのニーズが高まっていると分析した。出社率に合わせて自動で空調の強さを切り替えることで、環境に配慮した運転ができる。設備業者向けの価格は税別8万円。
更新日:2021年02月26日