ダイキン/業務用空調管理を支援/顧客接点強化の戦略
ダイキン工業は、ビルや商業施設、病院などの業務用空調機管理支援サービス「DK CONNECT(ディーケーコネクト)」を6月1日から発売する。クラウドと複数のアプリケーションを組み合わせて、顧客や施設ごとで異なるニーズに応じ、快適性向上や省エネ、管理工数削減を実現する。同社は同サービスを、インターネットを通じた顧客接点強化戦略「オールコネクテッド戦略」の一環と位置付けた。
同サービスでは、空調機の制御データや運転データを送受信するネットワーク端末「DK CONNECT edge(ディーケーコネクト エッジ)」で業務用空調機をインターネットに接続、利用者はパソコンやスマートフォンなどから監視・制御などの一括管理ができる。空調機の運転状況の確認や遠隔操作などの基本的な管理と、照明や換気装置との連携による省エネ性や快適性の向上も可能とする。
異常が発生した空調機を応急的に復旧させて事業への影響を最小限に抑えるなど、異なったアプリケーションを組み合わせ、顧客や施設ごとに異なるニーズへ対応する。
今後は、サービスを通じて集めたニーズからアプリケーションを開発・拡充し、さらなる価値の提供を目指す。
19日の会見で、舩田聡常務執行役員空調営業本部長は「国内の業務用空調機の需要は約85%が更新で、さらに更新の割合は増加を見込む。ところが当社は現在、保守契約率が低く、販売後の顧客接点が持てていない課題がある。そこでインターネットを通して機器からデータを集め、データを基に顧客に合わせたきめ細かな提案を行い、顧客接点を強化する。これを『オールコネクテッド戦略』として推進し、2025年までに業務用マルチエアコン新規販売のうち50%をインターネットに接続できる機種へ、将来的には100%とする」と展望を説明した。
更新日:2021年05月21日