業務用パッケージエアコン『VRV』『スカイエア』シリーズを新発売(1/2)
ダイキン工業株式会社は、エネルギー資源の価格高騰に伴う電気代の高騰や、カーボンニュートラル実現に向けたZEBの普及、コロナ禍による空気質への意識の高まりに対応する業務用パッケージエアコンとして、ビル用マルチエアコン『VRV』、店舗・オフィスエアコン『スカイエア』の新機種を2022年10月より順次発売します。
【カーボンニュートラル実現に向けたZEBの普及推進】
2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、ビルや商業施設では、高効率設備の導入などにより建物のエネルギー消費量を実質ゼロとするZEBの普及が求められています。2030年までに新規建築物をZEB化するとともに、2050年にはストック平均でZEB水準の省エネ性能が確保できていることが求められており、新築・既存ビルの両方で、オフィスビルの消費電力の半分以上を占める空調、換気機器の省エネルギー化が重要となります。当社は、ビル用マルチエアコン『VRV Xシリーズ』に、業界初の高効率集中巻きモーターを採用した新型圧縮機を搭載し、通年エネルギー消費効率APFにおいて業界トップクラスを達成しました。同時に、ZEBを目指した空調設計に最適な『VRV Xシリーズ 高COPタイプ』を発売し、さらなる省エネルギー化に貢献します。
また、昨今では換気の重要性の高まりに伴って、空調エネルギー増加の一因となる換気の効率化が求められています。当社は、『VRV Xシリーズ』と省エネルギー換気システムを組み合わせ、業務用空間に求められる空調・換気システムでZEB化を推進します。『VRV Xシリーズ』と当社が持つ換気商品のフラッグシップモデルである『水配管レス調湿外気処理機DESICA』を組み合わせることで、空調の一次エネルギー消費量を約64%を削減でき、ビルや商業施設のZEB化に大きく貢献します。
【エネルギー価格高騰に対応する業務用エアコンの節電対応】
世界的なエネルギー価格高騰で、日々の電気代を抑える節電の重要性は増しています。中小規模の店舗やオフィスでは、エネルギー管理を行う設備管理者がいない場合が多く、空調の節電が容易ではありません。店舗・オフィスエアコン『スカイエア』では、人手をかけずに空調機が自動で省エネ・節電コントロールを行う「ダイキンスマートAI」を搭載しました。室内機に搭載された人感センサー、床温度センサーを用いて人の在室の有無を検知し、自動で省エネ運転を行うことで年間消費電力量を約15%削減します。また、室内機に内蔵の温湿度センサーを用いたダイキン独自の「除湿冷房」機能により、設定温度を下げすぎず快適性を保ちながら消費電力の削減にも貢献します。
【空気質ニーズの高まりに対する対応】
コロナ禍以降、空気質に対する関心が高まっています。空調・換気機器においても、省エネ性や快適性だけでなく、清潔さや安心感が求められるようになりました。そこで当社は、換気のタイミングをお知らせする機能をリモコンに搭載しました。CO2濃度が一定値を超えたときに光や色、メッセージでお知らせします。また、近年の記録的な猛暑を受け、『スカイエア』では、室内機に搭載している温湿度センサーを用いて熱中症リスクの高まりをお知らせする新機能も搭載します。これらの「空気質みまもり機能」で安心・快適に過ごせる空気環境づくりをサポートします。
続く
続く
更新日:2022年07月19日