三菱電機がインドに家庭用エアコンと圧縮機の工場を建設、267億円を投資
三菱電機は2023年1月12日、インドに家庭用エアコンと空調機器用圧縮機(以下、圧縮機)の工場を建設すると発表した。約267億円を投じる。成長するインド市場での事業拡大を狙う。
場所は、インド南部のタミル・ナドゥ州。工場設備はカーボンニュートラル(温暖化ガスの排出量実質ゼロ)にも対応し、断熱を強化するほか、省エネルギー機器を採用して二酸化炭素の排出を抑える。工場排水の再利用も図り、環境負荷軽減にも努める考え。
家庭用エアコンの工場の稼働開始は2025年10月を目指す。生産量は、室外機ベースで年間30万台を予定する。圧縮機の工場は、同年12月からの稼働を狙う。生産量は、年間65万台の予定だ。
同社は空調事業を成長事業と位置付けており、2025年度に売上高を1兆2600億円に、営業利益率を12%にする計画を掲げている。新工場の建設により、市場への安定供給やリードタイムの短縮を図る。インドは一層の経済成長が見込める上、エアコンの普及率が低いため、大きな潜在需要があるといわれている。
更新日：2023年01月13日
