ダイキン工業ニュースVol.7
ダイキン工業が10日発表した2013年10~12月期連結決算は純利益が前年同期比約50%増の157億円となり、10~12月期では過去最高となった。例年、秋冬シーズンはエアコンの販売が落ち込むが、消費増税前の駆け込み需要で国内販売が伸びた。中国でもモデルチェンジした新製品や空気清浄機の販売が好調で、景気減速の影響を補った。
連結売上高は44%増の4114億円。消費電力が少ない高級機種が人気で、国内の家庭用エアコンは販売台数が12%伸びた。今期は消費増税前の駆け込み需要によって「国内需要全体で約30万台押し上げられており、年900万台を超え過去最高になる見通し」(同社)とみている。
中国の空調事業売上高は55%増の765億円と好調だった。1台の室外機で複数の部屋の温度を調整できる機種が、集合住宅や富裕層向けの大型住宅向けに販売が伸びた。空気清浄機は微小粒子状物質(PM2.5)による大気汚染問題を背景に販売台数が大幅に伸びたという。ベトナムやインドもエアコンの普及が追い風になった。
12年秋に買収した空調大手米グッドマン・グローバルが連結対象に加わったが、10~12月期は営業利益の押し上げ効果はほぼゼロだったもよう。営業利益は約30億円だったとみられるが、のれん代の償却負担でほぼ相殺された。
4~12月期の連結決算は売上高は前年同期比42%増の1兆3329億円、純利益は3.8倍の740億円となった。上半期のエアコン需要期に、米国や日本、中国などで販売台数が大きく伸びた効果が大きい。
更新日:2014年02月28日